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オーストラリア縦断全長3000㎞の世界で最も過酷なソーラーカーレース

2025.06.012025.06.30
M-IBC

オーストラリアのアウトバック(内陸部)。ここでは容赦ない強烈な日差しが降り注ぎ、日中は39℃にも達します。        
数年おきにさまざまなモーターレースが繰り広げられるのも、ここアウトバックです。       

エンジンの轟音はありません。排気ガスもありません。電気モーターの静かなブーンという音と、ドライバーの目の輝きが存在するのみです。        
これは、世界で最も過酷な条件で行われるブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジの一場面です。       
私たちにとって、これは単なるレースではありません。私たちの未来を牽引する太陽エネルギーの可能性を証明する場でもあるのです。

3,000kmのレース

2年に1度、世界中のエンジニアリングチームがワールドソーラーチャレンジに向けて最後の仕上げを加速させています。       

彼らの目的は何でしょうか。ノーザンテリトリーのダーウィンから、南オーストラリア州のアデレードまで、電気自動車で完走することです。       

3,000kmは、高速で走行するには、途方もない距離です。       
そして、コロナ禍後初の開催となった2023年10月のレースには、38チームが出場しました。       
各チームは電気自動車の設計と製造に最大10か月を費やしています。彼らはソーラー技術の限界を押し広げ、持続可能なeモビリティの未来を形作っています。

勝利を目指して

どのようにして太陽光だけで自動車を何千kmも走らせることができるのでしょうか。    
その答えは、太陽光で動く自動車のボンネットに見つけることができます。そう、その答えは、ソーラーセルです。    

このレースで、マキシオンの高性能セルが注目の的になったことは誰の目にも明らかでした。    

マキシオンセルが勝利への架け橋に(オーストラリアのサンスィフトレーシング):ホーム | サンスィフトレーシング クルーザー部門、イノプスソーラーチーム:ベルギーのイノプスソーラーチーム(チャレンジャー部門)    

マキシオンテクノロジーがポールポジションを獲得した経緯について、受賞者が語っています。

“ソーラーカーのボンネットにマキシオンセルを使用しました。平均速度は高速の88km/hで、1位獲得に大いに貢献しました。”

2023年チャレンジャークラス優勝のイノプスソーラーチーム

実際に9割のソーラーカーにマキシオンセルが採用されていた

各チーム、ゴールすることがすべてだと考えているわけではありませんが、それでもやっぱり結果も大事です。全チームが優勝を目指して戦うのがレースです。結果を求めるからこそマキシオンセルは、ワールドソーラーチャレンジ2023で90%のチームに選ばれることとなりました。          
これは、最も過酷な条件下でマキシオンセルが結果をもたらすことを多くのチームが確信しているからに他なりません。          

そしてその先に、アプテラのSEVなど、日常で使う再生可能エネルギー燃料車の未来をも見えているのです。

マキシオンセルの優位性

柔軟なマキシオンバックコンタクトセルは、レースの勝利にどのように役立ったのでしょうか。         
それはその強力な変換効率と耐久性によるものだと説明できます。         
最新のマキシオンソーラーセルの変換効率は業界トップクラスで、25%を超えています。つまり、より多くの太陽光をエネルギーに変えて、より多くのパワーを得ることができるということです。         

オーストラリアのアウトバックの環境でもマキシオンセルは実力を発揮します。         

アウトバックで「標準」のソーラーセルは、熱と砂の両方が大きな課題となってしまいます。         
しかし、マキシオンセルには特有のバックコンタクト構造があり、この層はシリコンセルに圧倒的な強度をもたらすだけでなく、より均一な熱分布によってセルが熱くなるのを防いでくれます。つまり、より多くの太陽光がエネルギーと推進力に変換されるということです。

レースの過酷な条件が、衝撃に耐える太陽電池を生み出す

「標準的」なソーラーセルでは、衝撃で亀裂が入ると完全に機能が停止することがあります。しかし独自技術のマキシオンバックコンタクトセルは、衝撃に強く、亀裂が入った場合でも発電を続けることができ、車両を前進させ続けます。 
マキシオンセルは柔軟性にも優れており、車両の空力設計への適合性が高く、より高い精度でソーラーアレイをレースカーの形状に適合させることができます。

マキシオンセルは、最も高いレベルでエネルギーを生成します。最適な条件下だけでなく、太陽が照っていないときや、セルが日影になっているときなど、より難しい条件下でも同様に機能します。

持続可能なeモビリティにさらに一歩近づく

マキシオンは、世界中の太陽光発電の先駆者達や、ワールドソーラーチャレンジに取り組んだ次世代の学生およびエンジニア達から刺激を受け、未来に向けた新たな一歩を応援し、ともに前進しています。そして持続可能なeモビリティの実現に向けて挑戦し続けています。

次のブリジストンワールドソーラーチャレンジのレースは2025年8月です。もう間もなくですね。