売電価格が下がったから、もう太陽光は意味がない?
こんにちは!まるのいえです✨
「昔は売電価格が高かったけど、今は安くなったから太陽光を付けても意味がない」
ネットでよく見かける意見ですが、売電価格だけを比べて判断するのは、少し話が足りません。
確かに昔は、今より売電価格が高く設定されていました。
でも、その頃は太陽光パネルや周辺機器も高く、設置するために今より多くのお金がかかりました。
現在は売電価格が下がっています。
その一方で、太陽光発電システムの価格も昔と比べて、かなり安くなりました。
売電価格だけを比べて、設備価格を比べない。
これでは正しい比較になりません。
売電だけでも20年間で150万円以上
年間7,000kWh発電する太陽光を例に、発電した電気をすべて売ったと仮定して計算してみます。
1~4年目:7,000kWh×24円×4年=672,000円
5~10年目:7,000kWh×8.3円×6年=348,600円
11~20年目:7,000kWh×8円×10年=560,000円
20年間の合計は1,580,600円。
約158万円です。
売電だけの価値で約158万円。
これって、そんなに安いでしょうか?
「売電価格が下がったから意味がない」と簡単に片付けられる金額ではないと思います。
今の太陽光は、売るより使う
もちろん、実際の住宅では発電した電気をすべて売るわけではありません。
発電中に自宅で使った電気は自家消費になり、残った電気を売電します。
でも、売電できなかったから損をするわけではありません。
仮に売電単価が24円でも、電力会社から買う電気が35円なら、自宅で使ったほうが1kWhあたりの経済効果は大きくなります。
大切なのは、太陽光が発電している時間に電気を使う意識です。
- ◆洗濯機や食器洗い乾燥機を昼間に動かす
- ◆エコキュートを昼間に沸かす
- ◆電気自動車があれば、発電している時間に充電する
少し生活の時間を変えるだけでも、自家消費率は上げられます。
売電価格が下がった今は、
「できるだけ高く売る太陽光」から、
「高い電気をできるだけ買わない太陽光」へ。
考え方が変わっただけなんです。
昔より安くなり、昔より長く使えるようになった
もうひとつ、昔と現在では大きく違うことがあります。
パネルの性能と耐久性です。
現在は、長期保証が用意され、発電性能の低下を抑える技術を採用したパネルも登場しています。
もちろん、機械なので絶対に故障しないとは言えません。
それでも、きちんと製品を選べば、住宅と一緒に長く使い続けられるパネルもあります。
昔は、売電価格は高かったけれど、設置価格も高かった。
現在は、売電価格は下がったけれど、設置価格も下がり、さらに長期間の発電を期待できるパネルを選べるようになりました。
初期費用、発電量、保証、劣化率、使える年数まで含めて考えると、売電価格だけでは見えない差が出てきます。
私の意見ですが、目先の売電単価ではなく、生涯を通じた収支で考えれば、現在の太陽光のほうが大きなメリットを得られるケースは多いと思います。
20年間で終わりではありません。
20年を超えて発電を続ければ、その後も電気代の削減や売電によるメリットが積み重なります。
安く設置できて、長く発電する。
太陽光は、売電単価よりも
「生涯でどれだけの電気をつくってくれるのか」
が大切なんです。
災害時の備えにもなる
太陽光発電のメリットは、お金だけではありません。
蓄電池がなくても、対応したシステムであれば、停電時に自立運転へ切り替えて、発電中の電気を非常用コンセントから使える場合があります。
昼間や発電している間だけという制限はありますが、スマートフォンの充電や小型家電などに電気を使える可能性があります。
停電しているのに、自宅では電気をつくれる。
災害時には、この安心も大きな価値になります。
売電価格だけで判断しない
昔は売電価格が高かった。
でも、設備価格も高かった。
現在は売電価格が下がりました。
でも、設備価格も安くなり、長く使えるパネルが登場し、自家消費によるメリットも大きくなっています。
さらに今回の条件なら、売電だけの価値に置き換えても20年間で約158万円です。
売電のメリットが150万円以上。
これを、本当に安いと思いますか?
「売電価格が下がったから、太陽光は意味がない」
ではありません。
太陽光の価値が、売電中心から自家消費中心へ変わっただけです。
設置費用はいくらなのか。
どれくらい発電するのか。
どれだけ長く使えるのか。
発電した電気をどれだけ自宅で使えるのか。
そして、災害時にどんな備えになるのか。
そこまで含め、生涯収支で判断することが大切ではないでしょうか。